がん患者数新たに101万人 がんの予防を

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がん患者数新たに101万人 がんの予防を
2018/09/18

国立がん研究センターは、新たにがんと診断される人は101万3600人、死者は37万9900人になるとの予測を発表しました。また、がんの予防として「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を挙げています。これらの健康的な習慣を生活に取り入れ、がんの予防につなげていきましょう。

 

”国立がん研究センターは15日、2018年に新たにがんと診断される人は国内で101万3600人という予測を発表した。前年に比べ400人減と横ばいだった。ただ、部位別にみると、前年に続き最多の大腸が2600人(男性1700人、女性900人)増えた。2位以下は胃、肺、乳房、前立腺の順で変わらないが、いずれも患者数は減った。

予測によると、新たにがんになる人は男性57万4800人、女性43万8700人だった。
部位別では、最多の大腸が15万2100人。高齢化や食生活の欧米化の影響とみられる。次に多い胃は12万8700人と、前年に比べ4100人減った。原因となるピロリ菌の感染率が下がっているためという。
続いて、肺12万5100人(前年比3600人減)、乳房8万6500人(同2600人減)、前立腺7万8400人(同7700人減)となった。
男女別に多い部位をみると、男性の最多は胃で前年と同じだが、2位は大腸で、前年の4位から上昇した。3位以下は肺(前年2位)、前立腺(同3位)、肝臓(同5位)。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で、前年と変わらない。
18年の死亡者数予測は、男性22万3000人、女性15万7000人の計37万9900人だった。前年より1900人増えている。部位別では、肺、大腸、胃、 膵臓すいぞう 、肝臓の順となった。
同センターの片野田耕太・がん対策情報センター部長は「大腸がんは内視鏡検査によりポリープの段階で切除すれば、 罹患数を減らすことができる。検診の受診率向上に向けた対策を進めるべきだ」としている。”

(引用:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180918-OYTET50000/?catname=news-kaisetsu_news)

 

 

日本人におけるがんの原因として、男性では喫煙(受動喫煙)、感染、飲酒と続き、女性では感染、喫煙(受動喫煙)、飲酒と続きます。
国立がん研究センターをはじめとする研究グループは日本人を対象とした研究の結果、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因を取り上げ「日本人のためのがん予防法」を定めました。感染を除く5つの健康習慣を実践する人は0または1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなるという研究結果もあります。

まず、禁煙。たばこは肺がんをはじめ食道がん、すい臓がん、胃がん、大腸がん、膀胱がん、乳がんなど多くのがんに関連することが示されています。たばこを吸う人は吸わない人に比べ、1.5倍リスクが高まります。また、他人のたばこの煙を避けることも重要です。
次に、節酒。飲酒は食道がん、大腸がんと強い関連があり、女性では乳がんのリスクが高くなることも示されています。また、女性のほうが体質的により少ない量でがんになるリスクが高くなるという報告もあります。1日あたり、日本酒なら1合、ビール大瓶(633ml)なら1本までにとどめましょう。
次に、食生活。「減塩する」「野菜と果物をとる」「熱い飲み物や食べものは冷ましてからとる」ようにしましょう。食塩摂取量は男性で8.0g未満、女性で7.0g未満にすることが推奨されています。野菜は1日350g、果物も合わせ400gが目安とされています。熱い食べ物や飲み物は口の中や食道の粘膜を傷つけ、食道がん、食道炎のリスクが高まります。
次に、身体活動。歩行、またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分行いましょう。また、息がはずみ汗をかく程度の運動は1週間に60分程度行いましょう。
次に、適正体重の維持。男性はBMI値21~27、女性はBMI値21~25の範囲になるよう体重を管理しましょう。(BMI値=体重㎏/身長㎝²)
また、感染もがんの主要な原因です。地域の保健所や医療機関で1度は検査を受けましょう。

これらの健康的な習慣を生活に取り入れ、がんの予防につなげていきましょう。

(参考:https://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause_prevention/evidence_based.html)

 

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