リンゴ病が流行中 一体どんな病気なの?

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リンゴ病が流行中 一体どんな病気なの?
2019/03/02

東北や関東地方など東日本で流行しているのが、リンゴ病です。

リンゴ病というのは俗称で、医学的には伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)と言います。紅斑というのは、皮膚が赤くなること、伝染性とは感染することを意味しています。感染症により、両方のほっぺたが真っ赤っかになるので、伝染性紅斑という病名なのですが、そのほっぺがリンゴのように赤いから、「リンゴ病」と呼ばれています。病原体の名前をパルボウイルスB19といいます。

 

リンゴ病という名前は 可愛らしいのですが、この感染症は名前ほど可愛いものではありません。リンゴ病の好発年齢は4、5歳。幼稚園児から学童くらいによく発症します。風邪っぽい症状とともにほっぺたが真っ赤になります。多くの場合は自然に治る軽い病気で済んでしまいます。

 

パルボウイルスに対する効果的なワクチンはなく、治療薬もありません。ほっぺが赤くなる前が感染期間で、赤いほっぺのときは他人に感染することもありません。 学校保健安全法でも登校基準はありますが、ほっぺが赤くなってリンゴ病かあ、と分かったときはもう感染性はなくなっていて学校を休む必要もないので、事実上、学校保健安全法を心配する必要はありません 。

 

ただし、この感染症は大人にも起きることがあります。特に女性で症状がはっきりすることが多く、特徴はあちこちが痛くなる関節痛と、関節が腫れ上がる関節炎です。皮膚のほうは大人でははっきりしない薄い赤みが体のあちこちに見られます。「 刷毛ではいたような」というくらい、境界のはっきりしない薄い皮疹で、経験が浅い研修医は見逃してしまうこともあります。

 

ご高齢の女性に多い病気に巨細胞性動脈炎(きょさいぼうせいどうみゃくえん)という病気があります。側頭動脈炎(そくとうどうみゃくえん)とも呼ばれ、熱とか頭痛などの体が痛む病気です。これは感染症ではなく自己免疫疾患という、自分の免疫機能が自分を攻撃する病気なのです。ですが、大人で起きるパルボウイルスB19感染の症状は、この巨細胞性動脈炎の症状によく似ていることがあります。

 

たいていは自然に治る軽い感染症ですが、予防法がない、大人の場合、かかっていてもわかりづらいなどの特徴があるため、注意が必要です。早期発見が重要となるため、もしかしたらリンゴ病かな、と感じたら早めに医師や看護師に相談しましょう。

 

(引用・参考URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181226-OYTET50025/

 

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