バス乗客の転倒事故、8割が高齢者

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バス乗客の転倒事故、8割が高齢者
2018/11/02

路線バスの乗車中に転倒し、怪我をする事故が2017年までの5年間で約250件起きており、また、大半が高齢者であることが、消費者庁のまとめで分かりました。運転手には安全に配慮し運行することを求めますが、乗る側も自身の安全に配慮し利用していきましょう。

 

 ”路線バスの乗客が運行中に転倒し、骨折などの重傷を負う事故が2017年度までの5年間で約250件起きていることが消費者庁のまとめでわかった。高齢者が停発車などの際に転倒するケースが大半を占める。低料金で広範囲の移動が可能なバスを利用する高齢者は多く、バス会社は対応に苦慮している。
「毎日バスを利用しているが、これまでに何度も転びそうになった」。今月12日、東京都文京区のバス停でバスを待っていた80歳代女性は、そう語気を強める。女性はビル清掃の仕事に出勤するため、毎日路線バスを利用している。「運転が荒くて転んで入院した知り合いもいる。運転手は高齢者の安全に気を配ってほしい」と訴える。

運転技術に差、車内アナウンス行わない運転手も

消費者安全法は、消費者が商品を使用したり、サービスを受けたりして重傷を負ったケースなどについて、事業者から連絡を受けた自治体などに、消費者庁への報告を義務づける。
同庁によると、報告を受けたバス乗車時の転倒事故は年間50件前後で推移し、13~17年度で計249件。年齢の報告がないケースもあるが、60~90歳代の乗客がけがを負ったケースは少なくとも8割を超える。今年度も10月4日現在で26件の報告があった。
事故では、停発車時に転倒したり、前方の車が急ブレーキをかけた影響で転倒したりして、腰や足などの骨を折るケースが目立つ。国土交通省は、バス事業者に対し、高齢者の特性を踏まえた運転者教育や効果的な車内アナウンスの訓練などを求める。しかし、東京都内のあるバス事業者は「運転技術は運転手ごとで差があり、車内アナウンスを行わない運転手もいる。全員に教育を浸透させるのは難しい」と明かす。

都内の70歳以上、半数がシルバーパス所持

年齢を理由に自動車の運転をやめる高齢者もいる中、路線バスは重要な交通手段だ。多くの自治体は高齢者のバス料金の補助制度を設ける。
東京バス協会は、都の補助で都内の70歳以上の高齢者にシルバーパスを発行。住民税が非課税などの場合は年間1000円で、それ以外は2万510円で都内の大半の路線バスと都営地下鉄などを利用できる。発行枚数は年々増え、16年度は97万9984枚。都内の70歳以上のおよそ半数がパスを持つ計算だ。
都福祉保健局の担当者は「高齢者の社会参加には必要な制度。転倒については事業者に具体的対策を取ってもらうしかない」と話す。
戸崎肇・首都大学東京特任教授(交通政策)は「運転手は乗客が着席してから発車するのが原則だが、運行時間を守るために発車を急ぐケースもある。事故防止には、乗客全員が高齢者への理解を深め、声かけなどの対策を社会全体で考えていく必要がある。シルバーシートを増やしたり、車内のバリアフリー化を進めたりすることも重要だ」と指摘している。”

(引用:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20181030-OYTET50017/?catname=news-kaisetsu_news_senior-news

 

高齢になると、運転免許の返納が求められたり、長距離の歩行は困難になったりと、路線バスは重要な交通手段となっています。

そして、高齢になると筋力が衰えたり、バランス機能が低下したりと、転倒する危険性は高くなります。バスを利用する側も自身が転倒しやすくなっていることや、停発車時にゆれること、急ブレーキをかけることがあると注意し、自身の安全に気を配りましょう。

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