男性の更年期障害 ストレスでホルモン減少

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男性の更年期障害 ストレスでホルモン減少
2019/04/19

やる気が出ない、何となくだるい…。そんな心身の不調に悩まされる中年男性が少なくありません。かつては女性特有の悩みとされた更年期障害ですが、今や男性も無縁ではなくなっています。

 

更年期障害は、加齢に伴う男性ホルモンの急激な減少によって、発症するとされます。精巣で作られるテストステロンというホルモンで、性機能に関わり、筋肉や骨を強くし、血管をしなやかに保つ働きがあります。仕事への意欲、判断力といった脳の機能を高める役割もあります。

 

男性ホルモンの量は、20歳代をピークにゆるやかに減っていくが、何らかの原因で急激に減少し、様々な症状が出ることがあります。これを更年期障害と呼びます。

 

女性は50歳前後の閉経期をはさんだ10年ほどに多くみられます。男性は50~60歳代に目立ち、40歳代での発症もあります。代表的な原因はストレスと言われ、強いストレスにさらされると脳の指令が弱まり、ホルモンを作る力が落ちると考えられています。

 

主な症状は〈1〉知的な活動や意欲の低下など「精神的な変化」〈2〉睡眠障害や疲労感、筋力の低下などの「身体的な変化」〈3〉性欲の衰えなど「性的な変化」の3つ。こうした変化は従来、「年のせい」「気のせい」とされてきたものです。

 

「加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群」という診断名も徐々に広まってきました。日本泌尿器科学会などが2007年、診療の手引を公表して以降、男性の更年期障害の専門外来を置く医療機関も増えています。

 

診断に際して、症状を点数化して病気の重さを調べる。「いらいらする」「行動力が落ちた」など、3つの変化を反映させた17の症状について、それぞれ5段階で自己採点し、合計点で「軽度」「中等度」「重度」を評価します。

 

しかし、精神症状の中にはうつ病と重なる部分もあるため、「生きる気力がわかない」など、命に関わる重い症状と判断すれば、精神科の治療を優先して行います。血液検査を行い、男性ホルモンの量が基準を満たしていれば、適度な運動や食事で症状の改善を目指す、漢方薬を服用して体調を整える、なども方法もあります。

 

大阪市立大医学部講師の 鞍作(くらつくり)克之さん(泌尿器科・性機能外来担当)は「日本では疲れや気分の落ち込みを理由に受診する人が多いが、海外では性機能の衰えを感じて相談に来る人も多い。気になる症状があれば、泌尿器科や男性更年期障害の専門外来を受診してほしい」と話しています。

 

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190401-OYTET50012/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_shiritai

 

 

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