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ブタの体内で人の膵臓作製、明大のiPS研究計画了承
2019/12/31
人の膵臓を作成するために,iPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究が少しずつ進んできています。
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ってブタの体内で人の 膵臓(すいぞう)を作る明治大などの研究について、文部科学省の専門委員会は23日、計画を了承しました。
動物の体内で人の臓器を作る計画の了承は、国内では東京大などのネズミに続き2例目で、ブタは初めてとなります。ブタは臓器の大きさが人に近く、人に移植できる臓器を作る研究がブタで進んでいます。
長嶋比呂志・明治大専任教授(発生工学)らの研究チームは、膵臓が作られないよう遺伝子を改変したブタの受精卵に、様々な細胞に変化できる人のiPS細胞を注入し、ブタの子宮に入れる計画です。
受精卵が成長すると、ブタの胎児の膵臓ができる部分にiPS細胞が入り、人の細胞を含む膵臓ができると期待されています。
研究チームは年度内に最初の実験を実施し、約1か月後、膵臓となる組織に人の細胞がどれだけ含まれるかなどを調べる予定です。人への移植は行わないません。
(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191224-OYTET50001/?catname=news-kaisetsu_news)
投薬で闘病する以外に、臓器自体を作り出す手段として注目を集めるiPS細胞。これからの研究にますます注目が寄せられますね。