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認知症の初期症状、実はうつ病と見分け難しい
2018/12/09
うつ病は「心の風邪」と呼ばれ、どの年齢でも誰でもかかりやすい病気です。実は、高齢になって初めてうつ病にかかることも珍しくありません。
実は、そんなうつ病と認知症の初期症状は似ており、見分けが難しいことがわかっています。
高齢期の物忘れは、高齢期のうつ病と認知症に共通してみられる症状です。この物忘れには、2つの可能性が考えられます。
1つ目は、うつ病が改善すると認知機能も正常に戻る「仮性(かせい)認知症」と呼ばれる状態である場合です。
2つ目は、うつ病は良くなっても(良くならなくても)認知障害が徐々に進行する、認知症の初期症状の場合です。この場合、うつ病に対する薬の副作用のために、認知機能をかえって悪化させてしまうこともありますので、注意が必要です。
見分けやすい傾向としては、うつ病では物忘れに対する本人の苦痛や不安が強いのに対し、認知症の物忘れは自覚が乏しく、本人は否定することがあります。しかしながら、高齢期うつ病と認知症を初期段階で見分けることは専門医にとても難しいものです。
時間をかけた症状評価と、詳しい認知機能検査や脳画像検査が診断に必要なこともありますので、気になったら早めに医療機関へ相談をしてみましょう。
(引用:https://digital.asahi.com/articles/ASLD74SJKLD7UBQU00Y.html?rm=482)
うつ病でも認知症の初期症状でも、家族からするとどちらも心配になるものです。悲しい出来事があれば気持ちを分かち合い、嬉しい出来事にも一緒に喜びながら、日々の変化に気をつけて過ごしていきましょう。