女性のがん増加傾向 女性患者支援の拠点設置

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女性のがん増加傾向 女性患者支援の拠点設置
2018/09/25

女性特有の悩みなど、女性のがん患者が抱える悩みに答える「レディースセンター」が国立がん研究センター東病院に開設されました。このような施設が出来ることで悩んでいることを話しやすくなり、気持ちが前向きになったり、治療も進みやすくなることが期待されます。

 

”外見の変化や妊娠・出産など、女性のがん患者が抱える悩みに応える「レディースセンター」が19日、国立がん研究センター東病院(千葉県)に開設された。同院によると、がんの種類にかかわらず女性患者を支援する拠点の設置は国内のがん専門病院で初めて。

女性のがんは増加傾向で、2014年に新たに診断された患者は前年より8000人増の36万6000人。がんを抱えて生活する人も多い。最近、亡くなった漫画家のさくらももこさんや女優の樹木希林さんも長く闘病してきたとされる。
長い闘病生活では女性特有の悩みも多く、副作用による脱毛など外見の変化、手術で乳房や卵巣を失った喪失感、妊娠や遺伝への不安など多岐にわたる。レディースセンターは医師、看護師らが連携し、きめ細かい支援をする拠点となる。
同院は女性看護外来を設け、看護師が「抗がん剤で髪が抜けてショック」「子どももがんにならないか心配」といった個々の相談に乗り、内容に応じ専門医らに橋渡しする。”

(引用:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180920-OYTET50019/?catname=news-kaisetsu_news)

 

女性のがんの罹患数は、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がん、子宮がんと続きます。
女性特有のがんとして、乳がんや子宮がんがありますが、若年化が進み、20歳代の若い女性で発症するケースが急増しています。
女性特有の悩みは同じ女性のほうが打ち明けやすくなります。このような施設が出来ることで悩んでいることを話しやすくなり、気持ちが前向きになったり、治療も進みやすくなることが期待できます。

乳がんや子宮体がんの発生には、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が深くかかわっています。初潮の時期が早い人や閉経時期の遅い人、出産経験のない人などは、エストロゲンの影響を長期間受けているため、乳がんや子宮体がんの発症リスクが高くなります。
子宮頸がんの主な原因は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスです。HPVは性交渉によって感染するため、性体験のある女性の約80%が感染するといわれていますが、すべての人ががんになるわけではありません。感染しても多くの場合、本人の免疫機能が働いて排除されます。しかし、排除されなかった場合に数年かけて子宮頸がんを発症するとされています。

女性特有のがんには、特有の危険因子がありますが、生活習慣にも危険因子があることは他のがんと変わりありません。

禁煙をすること、動物性脂肪を控え青魚などの魚を積極的に摂ること、野菜・果物を積極的に摂ること、飲酒は適量にすること、適度な運動を習慣にすることで危険因子を減らしていきましょう。

また、定期的に検診を受けることで早期の発見、治療を行っていきましょう。

(参考:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g4/cat450/sb4502/p025)

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