高齢者の薬、多すぎない? 副作用でまた処方…負の連鎖

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高齢者の薬、多すぎない? 副作用でまた処方…負の連鎖
2019/09/15

年齢を重ねるごとに持病が増え、のむ薬の種類や数が増える高齢者は多く、複数の医療機関に通い連携がうまくいかず、薬の副作用による症状だとは気づかずに新たに薬が処方される例も少なくありません。
薬による有害事象を減らすために、厚生労働省は指針を示し、医薬品の適正な服用を呼びかけています。

神奈川県内の有料老人ホームに暮らす80代の女性は、約1年前に入ってしばらくの間は、ほとんど寝たきりの状況でした。
女性は認知症や脳梗塞(こうそく)、過活動膀胱(ぼうこう)を患い、以前は3カ所の医療機関にかかっていた。症状を訴えるたびに薬が増え、その数は18種類に達していました。
薬剤師の三谷徳昭パル・コーポレーション在宅部長の提案で、1年かけて10種類まで減らした。すると、日中はベッドから出て起き上がれるようになり、食事も他の人と一緒に食べられるようになりました。部屋の掃除も行えるようになったそうです。
三谷さんは「適切な減薬で、生活の質が上がる高齢者は多い」と話しています。

厚労省によると、治療を受けている65~74歳の約3割、75歳以上の約4割の人が5種類以上の薬を飲んでいます。高齢になるほど肝臓や腎臓の機能が落ち、代謝や排泄(はいせつ)に時間がかかるため、薬が効きやすくなり、飲む薬が増えると副作用が起こりやすくなります。

2017年4月、厚労省は高齢者の医薬品の適正使用の検討を始め、昨年5月と今年6月、医療機関に向けて、転倒など高齢者に多い症状の原因となる薬の扱い方をまとめた指針を示しました。催眠鎮静薬、排尿障害などで処方される抗コリン薬の長期の服用、高用量の利尿薬などは見直しの検討が必要だとしています。

また、制度面からも後押しをしています。2018年度から、6種類以上の内服薬が処方されている患者について、薬剤師が医師に減薬を提案し、2種類以上の薬を減らせた時には、月1回に限り調剤報酬がつくことになりました。

多くの高齢者に処方されているベンゾジアゼピン系の催眠鎮静薬はふらつきや転倒のほか、認知機能の低下といった副作用があるとされる。薬への依存性もあるため、海外では短期間のみの処方とされていますが、国内では漫然と投与が続けられていることが多いようです。診療報酬上も「12カ月以上連続し、同一の用法・用量で処方されている場合」は医療機関に支払われる報酬が原則、減額されます。

認知症の進行を遅らせようと治療薬に期待をかける高齢者や家族は多いですが、三谷さんはアルツハイマー型認知症の高齢者の多くに処方されている治療薬「ドネペジル塩酸塩」(商品名・アリセプトなど)といったコリンエステラーゼ阻害剤の服用について注意を促し、「認知機能を定期的に検査し、医療者とともに、効果と副作用を勘案することが大切だ」と話しています。

患者は薬を記録するお薬手帳を1冊にまとめ、かかりつけ薬局・薬剤師を決めておくと薬が把握しやすい。患者自身が勝手に薬の服用をやめてしまうのは禁物です。厚労省の担当者は「自己判断せずに気になる点があれば、医師や薬剤師に相談して欲しい」と話しています。

 

(引用URL;https://digital.asahi.com/articles/ASM8X4FS3M8XULBJ00R.html?rm=542

 

ご自身やご家族が服用している薬の量が気になったら、見直す良い機会かもしれません。気軽に身近な訪問看護師に相談してみましょう。

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