貼り薬の種類増加 扱いやすく効力安定

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貼り薬の種類増加 扱いやすく効力安定
2019/11/26

貼り薬の種類が増えている。薬を飲み忘れるようなことはなく、のみ込む力が衰えた高齢者でも使える。しかし、使い方を誤ると、効きが強まることがあり、取り扱いには注意が必要です。

貼り薬は、湿布のように腰痛や肩こりなどの患部に作用する「局所用」と、薬の成分が体全体に広がる「全身用」と2タイプあります。

全身用は、成分が皮膚の表面から体内に入り、毛細血管から吸収されます。表皮から成分が通りやすくするといった技術が進み、この約10年で次々と登場しています。以前からある気管支を広げる薬のほか、がんの痛みを和らげるものや、高血圧、不整脈、認知症の治療薬も発売されています。

貼り替えが1日1回で済むものが多く、飲み薬に比べて血中濃度が一定に保たれやすいのが特徴です。効きが弱かったり効きすぎたりすることが少なく、飲み込む機能が落ちた人の場合、誤嚥(ごえん)の心配がなくなることも利点です。

飲み薬は、胃や腸を通って成分が吸収され、飲んでからの時間経過で血中濃度が変化します。胃がむかつくなどの副作用が出たり、食べたものが効き目に影響したりすることもあります。

<統合失調症の薬も>

手足の震えや歩行障害といった症状が出るパーキンソン病の群馬県の男性(51)は、5年前から症状を抑える貼り薬を使っていいます。毎朝、肩周辺に左右交互に貼ります。「貼り替えは簡単だ。貼り忘れて体が動かなかったことがあり、効果を実感した」と話しています。

パーキンソン病は、進行すると薬の量の細かい調整が必要になります。服用量が多いと体が勝手に動く副作用が出て、足りないと体が動かなくなります。男性の担当医である順天堂大准教授(脳神経内科)の斉木 臣二(しんじ)さんは、「パーキンソン病の一部の患者は、腸内細菌の影響で飲み薬が効きにくいことがある。こうした患者には、特に貼り薬が有効だ」と説明しています。

今年9月には、幻聴や妄想が出る統合失調症の貼り薬が初めて発売されました。この病気は改善後も再発を防ぐため、一定期間、薬を飲み続ける必要があります。藤田医科大教授(精神神経科)の岩田 仲生(なかお)さんは「統合失調症の患者は服薬を途中でやめてしまうことが多い。治療の選択肢ができることで、治療を中断する人が減ると期待したい」と語っています。

<シート切断に注意>

一方、貼り薬は、使う際にいくつか注意が必要です。皮膚との接着面は、薬の成分が徐々に皮膚から吸収されるよう加工されているものが多いため、勝手に切ることは避けた方が良いでしょう。切ると、加工部分が壊れてしまい、体内に吸収される量が急激に増えてしまう恐れがあります。

新しいものを貼るときは、必ず貼っていたものをはがす。残したままにしておくと、体内への吸収量が多くなってしまいます。貼り替えるときは、いつ貼ったか分かるように日時を記すことで、貼り替えのタイミングを間違えなくて済みます。処分の際には、接着面を内側にして二つ折りにすれば、子どもが触れてしまう危険も回避できます。

慶応大薬学部特任教授の望月真弓さんは「貼り薬は気軽なイメージを持つ人が多いかもしれないが、神経に作用する薬もあり、取り扱いには十分に注意してほしい」と呼びかけています。

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191111-OYTET50010/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_shiritai

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