心不全 自己管理ノート 病状点数化 受診促す

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心不全 自己管理ノート 病状点数化 受診促す
2019/07/20

心不全患者と医師との連携を図る「ハートノート」の発行が話題を呼んでいます。

 

心臓のポンプ機能が弱った心不全患者に、脈拍や体重などの異常を点数で記録してもらう「ハートノート」を渡し、症状悪化時の早期受診を促す取り組みが、大阪の病院で広がっています。

患者自身が受診の緊急度を簡単に把握できるとあって、治療の遅れによる入院を回避できた例も報告されており、心不全の進行を防ぐ「大阪モデル」として全国への普及を目指しています。

 

ノートはA4判で、▽安静時の息切れや息苦しさは5点▽むくみによる急な体重変化は3点――などのように、日々の体調を点数で約30週間記録できます。1日の合計点から緊急度が一目で分かり、例えば5点以上なら、すぐに救急外来を受診するよう求めていいます。

 

点数による体調管理法を考案したのは、北野病院(大阪市北区)の中根英策・心臓センター副部長(46)。心不全患者は、退院後も通常1~2か月ごとに通院するが、次回受診までに症状が急変し、治療が遅れて再入院を余儀なくされるケースも多いようです。

 

そこで「自分の病状を簡単に理解できる指標があれば、重症になる前に受診してもらえる」と、2013年に同病院で運用を開始。大阪市内の医師らでつくる「大阪心不全地域医療連携の会」が2017年、このアイデアをもとにノートを作製し、普及に乗り出しました。

 

「入院を繰り返していた患者さんが、再入院せずに済んでいる」。市立総合医療センター(都島区)の阿部幸雄・循環器内科副部長(50)は手応えを語っています。

 

心不全で過去3度の入院歴がある80歳代女性に2年前、ノートを勧めたところ、症状悪化の兆候があればすぐに投薬治療を受けるようになり、その後は再入院していないという。阿部さんは「点数を見て自ら受診していなければ、再入院の恐れがあった」と振り返ります。

 

他の病院からも、「過去8度の入院歴がある50歳代男性が、体重増加に気付いて次回通院日を待たずに受診し、症状改善」、「自覚症状がなかった90歳代女性が、点数の増加に気づいた介護職員に受診を促され、早期治療で再入院を回避」などの事例が報告されています。

 

ノートはこれまでに大阪市内の7病院と、大阪府南部の2病院が導入し、計800人以上の患者が利用しています。堺市や大阪府東大阪市などの病院も導入予定です。ノートを利用することで再入院のリスクが約4割低下したという分析結果もあり、他府県の病院からの問い合わせも増えているといいます。

 

大阪心不全地域医療連携の会代表幹事で竹谷クリニック(都島区)院長の竹谷 哲(さとし) さん(54)は「ノートの活用により、病院の垣根を越えて同じ指標で患者を指導できる。地域全体で心不全患者を減らしていきたい」と意気込んでいます。

 

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190716-OYTET50033/

 

スムーズな連携により、入院や悪化を防ぐ大切な役割を担う「ハートノート」が、大阪以外に全国で発展していくことに、ますます期待が寄せられそうですね。

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