メニエール病に「中耳加圧治療」 自宅で「圧波」めまい減

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メニエール病に「中耳加圧治療」 自宅で「圧波」めまい減
2019/06/14

激しいめまい発作に難聴や耳鳴りも伴うメニエール病で、薬が効かない患者向けの「中耳加圧治療」が、公的医療保険の対象になりました。従来は手術しか方法がが、体に負担をかけずに症状を改善できる可能性が出てきました。

 

めまいは突然起こり、しばらくすると治まる…。こういった発作を繰り返し、難聴や耳鳴り、耳詰まり感などの症状も、良くなったり悪くなったり変化します。このメニエール病の患者は国内に約4万人いるとされます。

 

耳の一番奥にある内耳にリンパ液が過剰にたまることで起こり、いわば内耳の水ぶくれで、平衡感覚の維持や音を脳に伝える働きが鈍ってしまいます。ストレスや疲れ、睡眠不足が引き金になると考えられています。

治療は、十分な睡眠や適度な有酸素運動など、生活習慣の見直しから始めます。抗めまい薬や利尿薬なども必要に応じて服用します。しかし、患者のうち少なくとも1割は、こうした基本の治療だけでは改善しないことが多いようです。

 

これまで、次の一手は手術でした。リンパ液を排出する通路を作ったり、鼓膜に針を刺して中耳に薬を入れ、めまいを感じる神経を壊したりする方法です。いずれも、すぐに効果が期待できる一方、再発や聴力低下のおそれがあります。

 

中耳加圧治療は、基本の治療と手術の中間的な位置づけです。患者は耳鼻咽喉科専門医を受診した上で、医療機器を借りて自宅で自分一人で行います。本体につながるイヤホンから、強弱がついた圧力(圧波)が出て、これが中耳を経由して内耳まで届き、たまったリンパ液を外に押し出します。

 

石川県の主婦(53)はメニエール病と診断されて5年余り。聴力低下が心配で手術に踏み切れず、1月に中耳加圧治療を始めました。毎日朝夕の2回、3分間ずつ機器を使います。圧波については「トンネルで耳がキーンとなる感覚に似ている。痛みはない」と説明しています。

 

月1回、主治医を受診して、めまいの回数や程度を記録した「日誌」を提出しまsy。治療を続けるうち、重い発作が減り、めまいを感じない日も出ています。

この治療は、欧米では2000年ごろから普及。日本では昨年12年から独自の機器開発が始まりました。富山大と岐阜大で実施した臨床試験(治験)で、この治療を約4か月間続けた19人は、重いめまい発作の回数が月平均で7.4回から1.4回に減りました。

 

難聴になり、しばらくたってからめまい発作が起こる遅発性内リンパ水腫患者も、この治療の対象だです。治療が受けられる医療機関も徐々に広がっており、富山大耳鼻咽喉科教授の 将積 (しょうじゃく)日出夫さんは、「再発予防も踏まえると、1年は続けることが大切。すぐに治したいなら、この治療をせずに手術する選択もある」と指摘しています。

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190603-OYTET50015/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_shiritai)

 

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