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アルツハイマー早期診断 血液一滴でOK 名古屋市立大開発
2019/11/05
アルツハイマーの早期発見をたった一滴の血液で可能にする、画期的な開発ニュースが話題となっています。
認知症の7割を占めるとされるアルツハイマー病の早期診断を、一滴の血液で可能にする手法を開発したと、名古屋市立大の道川誠教授(神経生化学)らの研究チームが発表しました。すでに製品開発を進めているといいます。成果は7日から東京で開かれる日本認知症学会で報告されます。
アルツハイマー病では、患者の脳に異常なたんぱく質「アミロイドβ(ベータ)」が蓄積することが知られています。ワクチン療法などの治療法が開発されていますが、発症後は効果が限定されるため、早期診断の重要性が指摘されています。診断には脳脊髄液を採取する検査などがありますが、患者の負担が大きかったり、検査できる施設が限られたりするなどの問題があります。
発表によると、チームは健常者とアルツハイマー病患者などの計72人について、血清などに含まれる物質を比較。患者の髄液や血清では「フロチリン」というたんぱく質の濃度が大幅に低下していることを確認しました。アルツハイマー病発症の前段階である軽度認知症でも、フロチリン濃度の低下がみられたといいます。
道川教授は「簡便で安全、安価な診断マーカーとして従来の検査の代替になる可能性がある」としています。
(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191106-OYTET50005/?catname=news-kaisetsu_news)
検査方法が目まぐるしく発展しており、これからの研究にますます目が離せませんね。