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せきの診療指針を改訂 「たん」は病気情報の宝庫
2019/06/30

日本呼吸器学会は4月、せきの診療指針に、たんの内容を大幅に盛り込んだ改訂版を作成しました。たんの状態も診断や治療に積極的に生かす狙いです。

 

せきやたんは、のどから肺に通じる空気の通り道である「気道」の異常を知らせるサインの一つ。

気道の表面は、粘り気のある粘液で覆われており、乾燥や微生物の侵入を防いでいます。粘液の量は呼吸に支障がないように調節され、健康なときは少量で、気づかないうちにのみ込まれています。気道の表面では細かく生えた線毛が休むことなく動き、吸い込んだ異物や微生物をとらえた粘液をのどの方向に運ぶ仕組みとなっています。

 

しかし、気道に炎症が起きると、粘液の分泌量が過剰になります。そうすると、線毛運動による排除が追いつかなくなり、せきをすることによって、たんとして口から吐き出されます。

 

厚生労働省の2016年の国民生活基礎調査では、体の自覚症状のうち、男性では、せきやたんが腰痛、肩こりに次ぐ3位と多くなっています。

 

日本呼吸器学会が改訂した診療指針では、この「せきとたん」を一緒に考えることが重要として、たんを診断や治療に活用する方法が詳しく盛り込まれました。指針の作成に携わった横浜市立大呼吸器病学教授の金子猛さんは「たんは異物や微生物のほかに、炎症を示す細胞や物質、肺がんの場合はがん細胞も含まれている。診断や治療に役立つ情報の宝庫だ」と指摘しています。

 

たんの色や状態だけで、病気の診断はできないが、黄色や緑色なら細菌感染が疑われます。長期にたんが続く場合は、慢性の呼吸器の病気、さらにはがんや結核の恐れもあります。たんを詳しく検査して微生物を特定したり、異常な細胞を見つけ出したりすることで、病気の診断も可能になります。

 

神奈川県内の30歳代女性は2016年4月、せきと37度台の微熱という症状から、最初は風邪と思っていました。病院でレントゲン写真を撮ったが異常はありませんでした。熱は気にならなくなったが、せきが1か月以上も続き、再び病院へ行くと、せきぜんそくと診断されました。

 

8月にはまた熱が出て、せきも声のかすれも悪化。黄色いたんが出るようになったため、たんを調べたところ結核菌が見つかり、肺結核、喉頭結核、気管支結核と診断されました。入院などを経て6か月で治ったとのことです。

 

長引くせきで呼吸の音などに異常がなく、たんが出る場合は、副鼻腔(びくう)気管支症候群の可能性があります。また、慢性の呼吸器の病気である気管支ぜんそくや慢性閉塞(へそく)性肺疾患(COPD)では、たんが過剰に出る症状が長く続くと、呼吸機能が低下しやすく、病状も悪化しやすくなります。病気の根本治療を十分に行い、粘液の分泌などを抑える薬や、粘液を排出しやすくする薬などを適切に処方することで症状や生活の質(QOL)の改善が期待できます。

 

金子さんは「せきやたんの状態は、病状とも密接な関係にある。たばこの煙など汚れた空気も、気道の炎症を引き起こし、せきやたんの原因になる。特に呼吸器の病気を持っている場合、禁煙が重要だ」と話しています。

 

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190617-OYTET50015/

 

たんが出るくらい大丈夫…と思っていたら、大きな病や感染症が隠されていた、というケースもあります。いつもよりたんが出る、色が濃い、など気になる症状が出てきたら、すぐにかかりつけ医、訪問医、訪問看護師に相談をしてみましょう。

 

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