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がん患者の生存率は前年度比0.3上がったことが、国立がん研究センターに発表され、注目を浴びています。
国立がん研究センターは、2009~2010年にがんと診断された患者の5年生存率が全てのがんを合わせて66.1%だったと、8日付で発表しました。昨年の前回集計と比べ0.3ポイント上がりました。ただし、部位別でみると生存率には差があり、早い段階で発見できる検査法や有効な治療法の開発が課題となっています。
5年生存率は、全国のがん診療連携拠点病院など277施設の約57万人を追跡して集計しました。
部位別では、前立腺が98.6%で最も高く、乳房が92.5%、子宮体部が82.1%で続いています。患者数が最も多い大腸は72.9%、早期発見・治療が難しい 膵臓(すいぞう)は9.6%でした。
病期(ステージ)が進むほど、生存率が下がる傾向があります。同センターの東尚弘・がん登録センター長は「死亡率の減少につながるがん検診を定期的に受け、気になる症状が出たら、早めに病院に行くことが大切」と話しています。
病院ごとに病期別で示す5年生存率のデータは260施設が公表し、前回より30施設増えました。
一方、3年生存率は72.1%で、前回より0.8ポイント上昇した。286施設で12年に診断を受けた約34万人分を集計。このうち部位別で今回から加わった喉頭は84.4%、胆のうは33.4%、腎臓は85.6%、 腎盂(じんう)尿管は55.6%となりました。
5年生存率 がんと診断された人が5年後に生存している割合で、がんの回復の一つの目安となります。がん以外の病気や事故などによる死亡の影響を除き調整した相対生存率を使っています。
(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190808-OYTET50000/?catname=news-kaisetsu_news)
さまざまな施設で進むがん研究ですが、ご自身でも日頃の健康状態に敏感になることが大切ですね。