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行楽の秋の季節になり、どこに出かけても涼しさや心地よさを感じる季節になりました。少し遠出をして飛行機に乗ってみよう、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、飛行機内で起こりやすい気になることを、一問一答形式でお答えいたします。
Q、飛行機で耳が詰まったようになるのはナゼ?
A、気圧の急な変化が原因です。鼓膜の内側と外側に気圧の差ができると、耳が痛んだり、詰まる感じになったりします。着陸で高度を下げる時によく起きます。
Q、つばを飲んだら治ったけれど…。
A、水分をのみ込むと、鼻と耳をつなぐ管が開き、気圧が調整されます。でも、風邪や、アレルギー性鼻炎などがあると、うまく空気が抜けません。鼻づまりの人は事前に治療しておきましょう。
Q、たいていの症状は飛行機から降りると治まるように感じるけれど、飛行機の中と地上、どこが違うの?
A、ジェット機は高度約1万メートルを飛行します。気圧、温度、酸素濃度が大きく違います。
機外の気圧は地上(1気圧)の約4分の1ですが、機内は0.7~0.8気圧にされています。機内の酸素濃度は地上の約80%です。これは標高2000メートル前後に相当します。飛行機の外の気温は氷点下50度ですが、機内は快適な温度に整えられています。
Q、飛行機に乗る時、注意することは?
A、気圧が大きく変化しますから、体内に空気が残っている可能性がある「手術直後」や「ダイビング後」の一定時間は搭乗できません。酸素濃度が低いので新生児や重い貧血、肺や心臓に病気がある人も注意が必要です。詳しくは、航空会社のウェブサイトで確認してくださいね。
健康なら心配することはありませんよ。ただ、飛行中の機内の湿度は10~20%程度で、砂漠と同じくらい乾燥しています。眼球が乾くので、コンタクトレンズで目の表面を傷つける場合があります。喉の粘膜を痛めないようマスクを使うのもお勧めです
Q、エコノミークラス症候群の対策方法はあるの?
A、長時間座ったままだと、足の血管に血の塊(血栓)ができることがあり、血流に乗って肺の血管に詰まると、命にかかわります。水分補給や下肢の運動で予防しましょう。
飛行機は車や電車と異なり、気圧が変化する乗り物ですので、体調が気になることがあります。心配な方は、旅行前に訪問看護師に相談しておくと安心です。