経口補水液って、いつ飲べばいいの?

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経口補水液って、いつ飲べばいいの?
2019/08/10

8月半ばになり、暑さも日差しも真っ盛りの時期となりました。このようなときに、気を付けていただきたいのが熱中症です。

 

ミネラルウォーターや麦茶、スポーツドリンクなど、多数の飲料が発売中、よく耳にするのが「経口補水液」です。

今回は、この「経口補水液」とはどんなものなのか、どのようなタイミングで飲むのが良いのか、改めてご紹介いたします。

 

<経口補水液とは、どんなもの?>

経口補水液とは、医学的知見から配合設計された飲料です。塩分などの電解質が十分量含まれるとともに、糖分を必要量含み、水分・塩分吸収に優れています。そのため、経口補水液を飲むことで、水分と共に適度な電解質も補給できるので、体液バランスを維持でき、おしっこの回数を減らせることもあります。また、水分を体内にすばやく吸収できるため、ドロドロ血液化を速やかに防止し、体に潤いを戻します。

 

<どのようなときに適しているの?>

■下痢・嘔吐・発熱に伴う脱水状態

風邪やウイルス性腸炎などで下痢・嘔吐・発熱による発汗を繰り返すと、多くの水分と電解質(塩分)を同時に失い、脱水状態になる危険性があります。特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。

脱水状態時には、カラダから失われた水分と電解質(塩分)をできるだけはやく補う必要があります。経口補水液は、水分と塩分とを素早く吸収できるようにブドウ糖の濃度や塩分濃度が調整されています。

一般的なスポーツドリンクの塩分濃度は、軽い汗(軽運動、入浴時、寝汗)の塩分濃度と同じくらいになっています(10~23mEq/L)。一方、発熱にともなう中等度発汗の塩分濃度は軽い汗の約2倍、嘔吐物は約4倍、下痢便中では約4~6倍の濃さになっています。このようなときに失った塩分を補いやすいように、経口補水液の塩分濃度が設定されています。

 

■経口摂取不足による脱水状態

一日に必要水分量の約半分は、食事から摂っています。そのため食事が十分に食べられなくなると、摂取する水分量も少なくなります。高齢になるほど脱水状態に陥りやすいく、食事量が減少してくるとさらに脱水状態に陥る確率が高くなります。

このような高齢者の特徴を念頭に、普段の食事への配慮が大切です。食事量が減ってきたら、栄養状態だけでなく脱水状態にも注意してください。

 

■過度の発汗による脱水状態

汗は皮膚表面にある汗腺から出ています。この汗腺には、ナトリウム(塩分)を再吸収する能力があります。

軽い汗の場合は塩分の再吸収が十分に行われるので、塩分が薄くサラサラした水っぽい汗になります。一方、過度の発汗になると塩分の再吸収が追いつかなくなり、塩分の濃い汗になってしまいます。

暑熱環境下(暑い環境)では、仕事やスポーツで過度の発汗になりやすく、大量の水分と塩分を同時に失い、脱水状態になりやすくなります。

 

<飲みタイミングはいつ?>

嘔吐や下痢および発熱などがあるときや食事量が減り続けているとき、暑熱環境での発汗では軽度から中等度の脱水状態に陥りやすいです。医師の診断を受けるとともに経口補水液の飲用をおすすめします。

暑熱環境下での脱水状態は熱中症を発症しやすいので、十分な注意が必要です。喉が渇く(徴候が現れる)前に早めにこまめに経口補水液を飲むようにしましょう。

 

<どのように飲めば良いの?>

胃腸の調子が悪いなど、冷たいものが飲みにくい場合は、常温で飲むのが良いでしょう。温めても良いですが、沸騰させないようにしてください。※温めたまま放置しないようにしましょう。
発熱があるときや暑い場所で冷たいものが欲しい場合は、冷やして飲んでも構いません。

他の飲み物と混ぜてしまうと組成濃度が変わり、水分や塩分が効率的に補給できなくなる場合があります。どうしても飲みにくい場合は、ノンカロリーシロップ等を用いると良いでしょう。

 

<飲む量は1日どのくらい?>

成人の場合、500~1000mlを一日の目安量として、脱水状態に合わせて適宜増減して飲みましょう。健康な場合に飲んでも問題ありません。

 

(引用URL:https://www.cocokarafine.co.jp/f/dsf_howto201308003717https://www.ajinomoto.co.jp/nutricare/useful/suibun/04.html

 

熱中症が気になったら経口補水液も候補に入れながら、暑い夏を上手に乗り切りましょう。

 

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