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もうすぐ年末年始。家族や友人とたのしく食事を楽しむ場面も多いのではないでしょうか。忘年会や新年会で遅くに食事をしてしまい、そのまま気持ちよく眠ってしまう…。そのような日も増えるかもしれません。今回は食べてすぐ寝ることに着目し、一問一答形式でお答えします。
Q、お腹いいっぱい。このまま寝ても大丈夫なのでしょうか?
A、実は食べて寝る行為は体に負担が掛かっています。食べてすぐに横になると胃の中に食べ物がたまったまま、なかなか腸に送られていきません。胃もたれの原因になり、食道に、消化中の食べ物が逆流しかねません。
Q、そうなのですか?
A、胃は、食道から運ばれてきた食べ物を、胃液と混ぜてドロドロにして十二指腸に送り出しています。上下に管がつながった袋をイメージしてください。縦にすると袋の中の物は下に流れていきます。これを横にすると、袋の中にたまりますよね。
食道と胃をつなぐ入り口に逆流を防ぐ弁があります。食べ物、特に脂分の強い物が当たっていると緩んできます。そうすると胃液と混ざった食べ物が食道側に漏れ、胸焼けを覚えるなどします。
Q、消化器に大きな負担が掛かっているのですね…。
A、食べ物を分解して吸収した栄養のうち、特に糖分(ブドウ糖)は、筋肉に取り込まれます。体を動かしていれば、糖分はエネルギーとして使われます。でも、眠ってしまい動かないでいると、糖分は筋肉に貯蔵され、形を変えて脂肪になります。筋肉に取り込みきれない糖分は血液中にあふれてしまい、肥満や糖尿病といった生活習慣病になる恐れがあります。
Q、病気を招く可能性もあるんですね。解決策はありますか?
A、食べ物が胃で消化されて十二指腸に送られるまで2時間かかると言われます。食後は2時間程度、座るなどして過ごしてください。消化機能が弱っている高齢者はもっと長めにしましょう。
Q、食後の運動はどのくらい経ってから行うのが良いですか?
A、胃が落ち着いてからの、軽い運動が良いでしょう。運動後は、腸の消化も活発になります。
食生活が乱れやすい年末年始。食後少し時間を空けて睡眠をとるなど体調にも気遣いながら、健康的な年末年始を迎えたいものですね。