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抗菌薬(抗生物質)は、結核や肺炎などを患った時に使われる身近な薬です。だが、ウイルスが原因の病気の時に飲むなど、誤った使い方をすると、薬が効かなくなってしまいます。不適切な飲み方をする人が多く、問題となっています。今回は、薬剤耐性菌と抗菌薬(抗生物質)の正しい飲み方に注目します。
<薬剤耐性菌とは?>
風邪の原因は、ウイルスであることが多く、抗菌薬を飲んでも風邪は治らないばかりか、もともと体内で必要な働きをする細菌を殺してしまいます。
生き残った一部の細菌は、抗菌薬が効かないように変化します。そして、何らかの理由で、体の別の場所に入って病気を引き起こした場合、抗菌薬を飲んでも治らなくなります。
薬剤耐性菌は他人にも、うつります。広まると、抗菌薬が欠かせない手術や術後の管理ができなくなります。最近は、生まれたばかりの赤ちゃんから薬剤耐性菌が見つかることもあります。胎内は無菌だが、出産時に母親から感染するとみられています。
国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)AMR臨床リファレンスセンターは今年8月、688人を対象に抗菌薬に関するアンケートをインターネットで実施。「抗菌薬が風邪に効果がある」と誤解していた人は、4割を超えました。「直近、風邪をひいた時にもらった薬は?」(複数回答)という質問には、5割以上の人が抗菌薬を挙げ、せき止めや解熱剤に次いで多かったようです。
<抗菌薬(抗生物質)の正しい飲み方とは?>
薬剤耐性菌は、抗菌薬の服用を途中でやめてしまったり、以前に処方された飲み残しを自己判断で飲んだりした場合もできることがあります。このため、適切に処方された抗菌薬は必ず飲みきる。家族など、ほかの人に余った分を譲ることもしてはいけません。
同センター情報・教育支援室長の具芳明(ぐ よしあき)さんは「抗菌薬には、下痢や発疹といった副作用もある。不適切に使うのは危険で、絶対にやめてほしい」と強調しています。