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たった5センチ歩幅を広げるだけで「元気に長生き」に
2019/06/22

「歩幅が狭い人は広い人に比べ、認知機能の低下リスクが3倍以上も高い」――

 

そんな驚きの事実を突き止めたのが、国立環境研究所主任研究員の谷口優さん。3月まで東京都健康長寿医療センター研究所で、高齢者の認知機能低下にかかわる要因を探る長期の追跡研究を行ってきました。

 

以前から、歩く速さが遅いと様々な健康障害のリスクが高まると言われていましたが、歩行速度を「歩幅」と「歩調」という要素に分解して調べたところ、認知機能の低下と関連しているのは歩幅だけだとわかりました。

 

65歳以上の高齢者を歩幅で三つの群に分けたところ、歩幅が狭い群は広い群に比べて、認知機能の低下リスクは3.39倍も高かいことが判明。最近の研究では、認知症になるリスクも、歩幅が狭い群は広い群に比べて、2倍以上高いことがわかっています。

 

「歩行は簡単に見えて、実は全身を使った複雑な動作。脳の異変が歩行や歩幅に色濃く表れることが、多くの研究でわかってきました。逆に言えば、歩幅を広げることで、足の側から脳全体を刺激して、認知機能の低下リスクを減らすことが期待できます」

 

では、実際にどれくらい歩幅を広げればいいのか?

谷口さんは研究データをふまえ、まず現在の歩幅プラス5センチ、可能な人は10センチを提案しています。ただ、それも難しい人は、1センチからでもかまわないといいます。「歩幅を広げようという意思を、足に伝えていくことが大切です」と谷口さんは話しています。

 

歩幅を広げることは、転倒予防にもつながります。転倒は、体のバランスが崩れたとき、とっさの一歩が出ないために起きます。歩幅を広げることで、足腰の筋肉が鍛えられるとともに、脳と足のコミュニケーションも改善され、その一歩が出やすくなります。

「歩くだけなら、お金も時間もいらない。少し歩幅を広げることで、背筋も伸びて若返って見えます。ぜひ、試してみてください」と谷口さんは笑顔で話しています。

 

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190625-OYTET50008/?catname=column_hon-yomidoku-do

 

いつもの歩行に、手軽にチャレンジできる歩幅アップで、ぜひ健康的な生活を心掛けてみてくださいね。

 

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