先天性ネフローゼ症候群 iPS細胞活用に期待

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先天性ネフローゼ症候群 iPS細胞活用に期待
2018/09/02

iPS細胞の研究が進み、腎臓病治療への活用の可能性が出てきました。実用化への期待も高まります。

” 人間のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、腎臓病「先天性ネフローゼ症候群」が起きる仕組みの一端を解明したと、熊本大の西中村隆一教授(腎臓発生学)らの研究チームが発表した。今後、解明が進めば、有効な治療法の確立につながる可能性がある。論文は31日、米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に掲載された。

チームによると、同症候群は生後3か月以内に血液中のたんぱく質が大量に尿の中に漏れ出す病気で、2、3歳のうちに腎不全に至り、人工透析や腎臓の移植手術が必要となる。

チームは、小児患者の皮膚細胞から作ったiPS細胞を基に腎臓の組織を作製して病態を再現。その結果、血液から尿をろ過する腎臓内の膜を形成できないことが判明した。実際に、腎臓組織になる途中の細胞をマウスに移植したところ、同症候群の初期段階の症状が確認されたという。

西中村教授は「ろ過機能を持つ細胞に直接作用する薬を見つけられれば、他の種類の腎臓病治療でも効果が得られる可能性が出てくる」としている。 “

(引用 : https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180831-OYTET50008/

iPS細胞は2006年に誕生した新しい多能性幹細胞で、再生医療や、病気の原因を解明し、新しい薬の開発などに活用できると考えられています。

再生医療とは、病気や怪我などによって失われてしまった機能を回復させることを目的とした治療法です。

着々と研究が進んでいるiPS細胞。人での臨床研究も始まっています。さまざまな活用法での実用化への期待も高まりますね。

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