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薬の時間を教えてくれる機能も 高齢者に広がるスマートスピーカー
2018/12/15
若い世代にもまだ目新しいスマートスピーカーで、高齢者の暮らしを手助けしようと企業が動き始めています。
ベンチャー企業「ボイスタート」の回谷〈かいや〉社長が、年明けにも神奈川県鎌倉市でスマートスピーカーを使用した高齢者を支援するサービスの実用化を目指しています。
スマートスピーカーとは、画面やキーボードではなく対話形式の音声操作で、インターネットから各種情報を引き出すIT家電のことを指します。
10月に鎌倉で、平均年齢74歳の60人を対象に行った実証実験では、対象者がスマートスピーカーに話しかけ、ニュースや天気予報の情報を音声で聞く場面が見受けられました。
さらに、「地域の情報につないで」と言えば、登録された鎌倉市のイベント情報を聞くことも可能です。
スピーカーに「おはよう」と話しかけると、スピーカーが「おはようございます」と返してくれたり、「良い一日を」と締めくくりの言葉を言ってくれます。一人暮らしの実験対象者からは、「挨拶なんてここ5、6年言ってなかった」と喜びのコメントも寄せられています。
特に、長時間使われないと登録した相手にメールが届く「見守り機能」や「薬の時間を知らせる機能」などへの期待は大きいでしょう。
慣れないとなかなか難しいスマートスピーカーですが、一度使ってみると家族や友人に話しかけているような気持ちで情報を得ることができます。
(参考:https://digital.asahi.com/articles/ASLCJ4QBLLCJULOB00Q.html?rm=451)
高齢者だからこそスマートスピーカーを利用することで、高齢者本人やその家族にとっても、安心して暮らせる社会がどんどん広がっていくと良いものですね。