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がん治療薬 副作用で皮膚障害 スキンケア 症状軽減
2019/04/27

がん細胞を狙い撃ちする「分子標的薬」、がんに対する免疫の攻撃力を活性化する「免疫チェックポイント阻害薬」――。次々と登場するがん治療薬は、効果が高い一方、副作用の皮膚障害に悩む人も多いようです。治療を続けるための対策が欠かせません。

 

2000年代に入って使われ始めた分子標的薬は、がん細胞の増殖などにかかわる特定の分子の働きを邪魔します。ところが、同じ分子がある皮膚も薬の攻撃対象となってしまうことなどから、高い確率で皮膚障害が出てしまいます。

 

主な症状は〈1〉顔や背中、胸などに、にきびのようなできものが広がる「ざそう様皮疹」〈2〉爪の周りに炎症が起き、重いと肉の塊(肉芽腫)ができる「 爪囲(そうい)炎」〈3〉手のひらや足の裏に水ぶくれが生じる「手足症候群」など。薬が効いている人ほど、症状が出やすい傾向があるといいます。

 

近畿地方に住む80歳代女性は、肺がんの治療で和歌山県立医大病院(和歌山市)に通っています。2013年に分子標的薬「イレッサ」を飲み始めたところ、ざそう様皮疹で両手が真っ赤に腫れてしまいました。背中や尻などにも同様の症状があり、痛みも強く、主治医で腫瘍センター長の山本信之さんに「薬をやめたい」と訴えました。

 

女性はすぐに同病院の皮膚科を紹介され、ステロイドの塗り薬や保湿剤を使ったスキンケアの指導を受けると、症状は軽くなりました。薬を中断することなく、今も皮膚障害を抑えながら、服薬治療を続けています。

 

山本さんは「分子標的薬を使う患者には、事前に皮膚科でスキンケアなどの指導を受けてもらう。薬剤師や看護師らとも連携し、早期からの取り組みが欠かせない」と話しています。

 

山本さんは腫瘍内科医や皮膚科医、薬剤師らの有志と症例の研究を重ね、この薬による皮膚障害の症状や重症度別の治療法などをまとめた手引を作りました。手引きは、日本皮膚科学会のホームページで見ることができます。

 

患者が日常生活の中で行うスキンケアも重要です。常に清潔を保ち、過度の刺激を与えないように気を付ける。シャワーや風呂は熱い湯を避け、せっけんは泡立てて優しく体を洗う。入浴や水仕事の後は保湿剤を欠かさず塗るようにするなど、日常生活におけるスキンケアも大切です。

 

同大皮膚科准教授の山本有紀さんは「薬による治療を続けるためにも、スキンケアや生活習慣の改善に取り組むことが大事。皮膚障害が出てもあきらめず、専門医に相談してほしい」と呼びかけています。

 

(引用URL:https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190415-OYTET50007/?catname=news-kaisetsu_kaisetsu-kikaku_shiritai

 

長期にわたる治療の場合、副作用もしっかり対処しなければ治療を続けることが困難になってしまいます。気になることが少しでもあれば、医師、看護師に相談し、不快な部分を軽減しながら治療ができる方法を見つけていきましょう。

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